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写真家の森嶋一也さんが11月11日(土)から25日(土)まで、青山のSPOONBILLで写真展「moroccan folklore」を開催します。モロッコ南部の田舎町で撮った風景やポートレート31点は、すべてエディション1/1。つまり一点もの。

デジタル・カメラ全盛のいま、フィルムだけで写真を撮り続ける森嶋さん。暗室に込もって写真を焼く作業は、もう一度、自分の中で旅と向き合う時間なのだと話します。

森嶋:『気温や湿度、現像液の濃度、その日のコンディションなどによって、写真の色は微妙に変化するもの。その差は普通の人が見ても気づかないぐらい僅かかもしれないけれど、その微差がどうしても気になってしまうんです。そのため、今回はすべてエディション1/1で販売することを決めました』

旅の記憶を思い出させてくれる光の色。何気ない風景の一点にフォーカスすることで見えてくるその土地の新しい魅力。旅先で気になった人とストレートに向き合うポートレート。どの写真も、旅を思い出し、また旅に行きたくなる写真だと感じます。

また、今回の展示では2枚のネガを1枚の印画紙にプリントした作品や、アートワークを加えたものなどもあって、それぞれの写真にあわせて森嶋さんが額装を行なっています。

たとえば、青空を背景にサボテンを写した作品では、左右反転したネガを少しずらして2重にプリントし、ヤシの木が連立する景色には中央の白地にペインティングを施すことで、森嶋さんならではの風景に仕上がっています。

森嶋:『サボテンの写真はプリントしてみたら普通だなと感じて。ネガを反転してプリントすることでコントラストが強く出るようにしました。ヤシの木の写真は、中央の白地が少し多かったので、ペイントを加えてバランスを整えました。ほかにはモロッコの古い切手を貼って仕上げた作品もあります。ペイントを加えたり切手を貼っている作品はわかりやすく一点ものですけど、伝えたかったのは、写真のプリントの色そのものが一点ものだということ。雑誌や広告などでは印刷環境によって色がうまく出ないこともあるし、それはしょうがないこと。でも、自分の作品ではそこに徹底的にこだわっていきたいんです』

「moroccan folklore」のDMの中で、森嶋さんは「ダサい写真は必要ない」と書いています。フィルムにこだわり、暗室に込もって被写体と向き合うことで、実際よりもかっこいい風景を見せてくれるのが森嶋さんの写真。そんな写真が部屋にあると、旅の記憶を思い出させてくれるだけでなく、日々の自分の佇まいまで少し変わってきそうな気がします。ぜひ会場で、一点ものの写真の色をお楽しみください。

森嶋一也写真展『moroccan folklore』
会期:2017年11月11日(土)から25日(土)*火曜休み。
会場:SPOONBILL南青山本店(東京都港区南青山4-23-9)
Reception Party:11月10日(金) 17:00 – 21:00
Closing Party:11月25日(土) 17:00 – 20:00
tel:03-3486-5565
森嶋一也HP:www.kazuyamorishima.com

文・編集:松尾仁

森嶋一也(もりしまかずや)

1964年、京都府生まれ。1996年に写真家としてのキャリアを開始。 雑誌や広告などでポートレートや風景写真を中心に活躍。2009年にはスペイン、サンチャゴの巡礼路1033Kmを歩き、個展「巡」を開催。2017年11月11日から25日まで、モロッコを旅して撮った作品で写真展「moroccan folklore」を開催する。

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